【宿泊記】松本十帖「HOTEL 小柳」で過ごす非日常な子連れ旅

松本十帖 サムネ

松本の奥座敷と呼ばれ、開湯から1300年という長い歴史をもつ浅間温泉。

その温泉街のエリアリノベーションプロジェクトとして誕生したのが「松本十帖」です。

今回は「松本十帖」にある2つのホテルのうち、ベビー&キッズ歓迎の温泉ホテル「小柳」に4歳の娘と一緒に宿泊してきました。

子連れに優しい充実したサービスと、和の心と新しさが調和する素敵なホテルの様子をぜひご覧ください。

目次

300年以上の歴史を誇る老舗旅館をリノベーションした「松本十帖」

松本十帖は、創業から300年以上の歴史を誇る老舗旅館「小柳」の再生を中心に浅間温泉街の地域活性化を目指したプロジェクトの総称です。

3つの棟から成り立っていた「小柳」を、ブックホテル「松本本箱」と心地よさを追求した温泉ホテル「小柳」の2つのホテルと、湯小屋「小柳乃湯」にフルリノベーション。そのほか、ブックストアやレストラン、ベーカリーなどが併設され、空き家を活用した2軒の古民家カフェも展開されています。

チェックインは和モダンな古民家カフェで

ホテルから徒歩3分ほどの場所にある「Cafe & Bar おやきと、コーヒー」もプロジェクトの一環として誕生した古民家カフェです。ホテルのレセプションを兼ねており、チェックインもこちらで行います。

古い空き家をリノベーションした味のある雰囲気が、旅の疲れをほっと癒してくれます。

チェックイン時には、ウェルカムサービスとしてほかほかのおやきとコーヒーがいただけます。珈琲は1杯ずつ丁寧に淹れたハンドドリップ。オリジナルのシードルや他のドリンクも選べるので、子供や珈琲が飲めない方も美味しくいただくことができます。

ホテル詳細情報

住所:長野県松本市浅間温泉3-15-17(レセプション&カフェ「おやきと、コーヒー」)

電話番号:0570-001-810(12時〜17時)

アクセス:松本駅からバスで約30分(32系統/信州大学経由、浅間温泉線)/長野自動車道 松本インターから20分。

公式HP:松本十帖公式HP

居心地のよいキッズフレンドリーな温泉ホテル「小柳」

松本十帖には、「豊かな知と出会う」をコンセプトにしたスタイリッシュなブックホテル「松本本箱」と、ベビー&キッズフレンドリーで過ごしやすさを求めた新しい温泉ホテル「小柳」のコンセプトの全く異なる2つのホテルが存在します。

今回紹介するのは、ファミリーでも気兼ねなく滞在できる「小柳」です。

外観

300年以上の歴史を誇る老舗旅館をリノベーションした「松本十帖」

カフェでゆったりとチェックインを済ませたら、レトロな温泉街を歩いてホテル「小柳」へ向かいます。外観は落ち着いた雰囲気の上質な佇まい。モダンデザインの中にどこか長い歴史を感じさせる風貌に、気分が高まります。

客室

今回宿泊したのは、キッズウェルカム・ガーデンツインのお部屋です。床は畳敷き、壁には珪藻土が使われ、自然素材の温かみを感じる空間となっています。リビングスペースに設置されているのは、日本を代表するイージーチェア「NyChair」。抜群の座り心地で、親も子供ものんびりとくつろげます。

お着き菓子やドリンクが充実しているので、ティータイムも贅沢に。系列ホテルである里山十帖オリジナルブレンドの珈琲が用意されているのも粋ですね。このほかにも、各フロアのお勝手バーでは飲み物やアイス、おやつのおかわりも用意されています。

また、全客室に持ち帰り可能なタンブラーが用意されており、館内に設置されているウォーターサーバーやコーヒーマシンのドリンクを自由に飲むことができます。使い捨てにしない、環境に配慮されたサスティナブルな取り組みが心地よいですね。タンブラーのデザインもおしゃれで、胸が弾みます。

子連れに優しい気遣い

キッズウェルカムの客室には、子連れにありがたいベビー&キッズグッズがたくさん。絵本や児童書をはじめ、知育おもちゃや子供用便座まで用意されています。また、ネットワーク接続されたポータブルテレビが設置されているので、いつでもどこでもYouTubeなどの動画視聴が可能です。子供と一緒に動画を観たり、お風呂でゆっくりとテレビや音楽を楽しんだりと、色々な場面で活用できますよ。

オプションのベビーウェルカムセットをオーダーすれば、バウンサーや哺乳瓶用洗剤や除菌キット、ベビーソープといった赤ちゃん連れでも安心の充実したベビーグッズを借りられます。ベビーグッズは特にかさばるものが多いので、ホテルで借りられるのはとてもありがたいですよね。

ベッドは低めでゆったり120cm幅。ハリウッドツイン配置で合計240cmもあり、小さな子供がいても安心してゆったりと寝られる広さです。

お風呂

松本十帖のホテルは、全室に源泉かけ流しのプライベート露天温泉が付いています。浅間温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で美人の湯とも言われており、湯上りはお肌すべすべに。匂いや色のほとんどないクリアな泉質のため、子供も抵抗なく入れます。良質な温泉にいつでも入れるのは客室温泉ならではですね。

露天温泉のほかに独立したシャワールームもあります。

湯上りは、民芸の街・松本をイメージしてデザインされた色とりどりのオリジナル浴衣でほっこりと。子供用の小さな浴衣も用意してくれていて、子供も大喜び♪

食事

食事は夕食・朝食共に「小柳」の1階にあるファミリーダイニング「ALPS TABLE」にて。化学調味料を一切使用しない身体に優しいイタリアンのコース料理で、信州の滋味深い味わいが楽しめます。「ALPS TABLE」では、子供が飽きないように全てのお料理を1時間ほどで提供してくれているのだそう。子連れにはとてもありがたい心遣いです。

お子様プレートは新鮮な野菜や果物などの素材がたっぷり。美味しくて体にいいものばかりなので、安心して食べさせられるのが嬉しいですね。

レストランの一角にはカラフルで可愛らしいキッズスペースがあり、退屈してしまった子供ものびのびと遊ばせられます。絵本や知育玩具が充実しているほか、壁一面に映し出されたプロジェクションマッピングで遊ぶことも可能。子供が飽きずに遊んでくれるため、親もゆっくりと食事を楽しめます。

江戸時代の浴場をオマージュした「小柳乃湯」

「小柳」と「松本本箱」の中心に位置する、源泉かけ流しの露天温泉「小柳乃湯」。

はるか昔、上級武士のみが入浴を許された「柳の湯」に対して、下級武士の湯を意味する温泉として「小柳の湯」と名づけられたそうです。

そんな江戸時代の湯小屋をオマージュして作られた「小柳之湯」は、脱衣場と浴槽のみでシャンプーやボディソープはありません。客室に設置されている木の湯桶に必要なものを入れて向かいます。

設計は、ブルーボトルコーヒーの設計でも知られる「スキーマ建築計画」。四角く切り取られた窓の外には、静かな自然の風景が広がり日常を忘れて心も身体もリラックスできます。温泉好きにはたまらないひとときです。

親子で楽しめる新感覚ブックストア「Book store 松本本箱」

ホテル「松本本箱」内にあるBook store 松本本箱は、「新しい知との出会い」をコンセプトとしたブックストア&読書スペース。「本の道」「げんせん本箱」「オトナ本箱」「こども本箱」「三六七(367)」の5つのエリアに分かれており、それぞれのエリアで趣の異なるコンセプトで選書された本がずらりと並べられています。

bookストア松本本箱

「オトナ本箱」は以前大浴場だった場所を活用したブックバス。高い天井まで続く本棚や並べられた本の様子は圧巻。湯船に浸かるようにクッションにゆったりと腰かけたり、寝転んだりしながら本と触れ合います。

フロント横のスペースには、生ビールやオリジナルのハードサイダー、ワインといったアルコールが楽しめるバースペースも。コーヒーメーカーもあるので、タンブラーを持参して好きなドリンクを楽しみながら、大人の読書タイムを満喫できます。

bookストア松本本箱

こちらは2000冊の絵本が並ぶ「こども本箱」。オトナ本箱と同じく大浴場をリノベーションし、洗い場は本棚でできた迷路、浴槽は子供の大好きなボールプールとなっています。子供心をくすぐる設計に、4歳のクリクリちゃんも大満足。まさに、大人も子供も楽しめる新感覚のブックストアでした。

松本十帖は子連れにおすすめ!創意あふれる和モダンなホテル

bookストア松本本箱

松本十帖のベビー&キッズウェルカムの温泉ホテル「小柳」を紹介しました。

客室の多数のキッズグッズやレストランのキッズスペースなど、想像以上の充実したサービスに大満足な宿泊となりました。お子様連れでのんびり温泉旅行をしたい方や、コンセプトホテルを楽しみたい方にぴったりのホテルです。

子供だけでなく大人も満足できる「松本十帖」に、新しい「本」との出会いを探しに行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

5歳女児の娘を持つ旅好きの証券ウーマン

2年間の育休中は、大好きな海外旅行を堪能すべくハワイへ育休移住。
2年の育休を経て仕事復帰後、退職。
退職後は、独立系ファイナンシャルプランナーとして旅しながら時間や場所にとらわれず仕事をしています。

子連れ目線のホテル情報や子供とのお出かけレポ、子育てママに役立つ情報を配信しています。

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